稲作の猛暑対策話し合う会議 刈り取り前倒し検討も

猛暑の影響で米の品質が低下するのを防ぐ手だてを話し合う会議が会津若松市で開かれ、関係者が田んぼの水の量を適切に管理したり稲刈りを前倒ししたりといった対策を検討することを確認しました。

記録的な猛暑の影響で、去年は県内の1等米の比率が例年を大きく下回るなど米の品質が低下しました。

18日、会津若松市で開かれた会議は、こうした暑さの影響を防ぐ手だてを話し合おうと県が開き、自治体や農協などの関係者およそ50人が出席しました。

この中で、県の担当者は田植え以降に天候に恵まれて稲の生育はおおむね順調だとしたうえで、暑さへの対策として稲が高温になるのを防ぐために田んぼの水量を適切に管理すること、穂が出たあとに平均気温が26度以上の日が1か月近く続く場合は肥料の追加を検討することを確認しました。

また、稲の生育が早まった場合は、生産者に刈り取りの前倒しを促すことも確認していました。

県会津農林事務所 農業振興普及部の岩沢正浩部長は「生産者の努力が実を結んで会津の米はやっぱりおいしいと感じてもらえるよう連携してサポートしていきたい」と話していました。

県によると、一日の平均気温が26度以上の日が穂が出て以降に20日間続くと粒の白濁などの品質低下が起きるということです。

気象庁によりますと、会津若松市では去年、穂が出てからの7月下旬から9月初旬にかけて46日連続で一日の平均気温が26度以上の猛暑となりました。

県は、この夏の暑さの状況に応じて生産者に対し、JAや市町村の担当者に米の品質低下を防ぐ対策などを相談してほしいとしています。