防災キャンペーン「いまから防災」川の事故どう防ぐ

NHK福島放送局が年間を通して取り組む防災キャンペーン「いまから防災」。
今週は「水の事故から命を守る」をテーマにお伝えしています。
2回目は、毎年、後をたたない「川の事故」をどう防ぐかについてです。

全国の川や湖で起きた事故の調査・研究を行っている河川財団によりますと、県内では去年までの10年間に、川で泳いだり遊んだりしていた人が死亡または行方不明になった事故は、14件に上っています。

河川財団は、流れがある川の事故は瞬間的に発生し、すぐに命に関わる状況になるとして事故を予防する3つの対策を呼びかけています。

まず1つは、川遊びに出かける前に天気予報で増水するおそれなどがないことを確認すること、その場所で水難事故が多発していないかどうかなど情報をしっかり入手することです。

そして2つ目は、溺れないためにライフジャケットを着用すること、3つ目は、ライフジャケットを着用したまま流された場合は、あわてて無理に水中で立ち上がろうしたり元の場所に戻ろうとしたりせず、いったん体を川の流れに任せて流れの緩やかな場所まで避難することです。

河川財団は「川には予見できない深みや流れがあり油断が事故に直結する。危険が多い場所で遊ぶという認識を持ってほしい」としています。