会津田島祗園祭を前に 参拝者にふるまうどぶろくの仕込み作業

今月22日から南会津町で始まる「会津田島祗園祭」を前にお神酒として神社を参拝する人たちにふるまうどぶろくの仕込みが行われました。

国の重要無形民俗文化財「会津田島祗園祭」は「お党屋」と呼ばれる南会津町内の祭り組織の伝統行事で、子ども歌舞伎や花嫁衣装をまとった女性などが神社へ供え物を運ぶ行列が呼び物となっています。

今月22日から3日間の期間中にはお神酒として参拝者にどぶろくがふるまわれ、11日仕込み作業が行われました。

祭り関係者はまず町内の酒蔵に集まり、蒸し上がった地元産のコメを手で広げて冷ましました。

続いてコメを近くの神社の拝殿に運び込むと用意された2つの容器に入れ、酒のもとと水とこうじを混ぜて手で丁寧にかきまぜていました。

どぶろくは10日ほどで仕上がりお神酒開きの儀式を行ったあと、神社の本殿などに供えられます。

ことしの「お党屋」の代表猪股角平さん(66)は「どぶろくがうまくできるか心配ですが、ぜひ多くのみなさんに祭りを見に来てもらいたい」と話していました。