双葉町にコインランドリーがオープン 原発事故後初めて

原発事故に伴う避難指示が一部で解除されおととし住民の帰還が始まった双葉町で1日、事故のあととしては初めてのコインランドリーがオープンしました。

このコインランドリーは、双葉町の建設業者が民間の力でも復興を進めようとJR双葉駅などがある中心部に設けました。

24時間営業で、洗濯機と乾燥機が一体となった最新型の4台と、これとは別に乾燥機が4台、それに靴用の洗濯機と乾燥機が備えられています。

双葉町にコインランドリーができるのは原発事故のあととしては初めてで、オープン初日の1日はさっそく住人らが訪れ、洗濯を始めたり、洗濯機の機能を確認したりしていました。

東京電力福島第一原子力発電所の事故で、町の全域に避難指示が出された双葉町ではおととし中心部で避難指示が解除され、住民の帰還が始まりました。

1日時点で、130人が住んでいますが町にはスーパーなど商業施設がほとんどなく、依然として、生活環境の整備が課題となっています。

コインランドリーを利用した双葉町の40代女性は「これまではほかの地域まで洗濯に行っていました。梅雨の時期にオープンしてくれて嬉しいです」と話していました。

コインランドリーを設置した会社の福田一治社長は「復興の起爆剤になればと設けました。24時間オープンの明るい場所としてみなさんに利用してもらいたい」と話していました。