福島競馬場 夏のレースを前に「馬場浄め」安全を祈願

福島市にある福島競馬場で、今月29日から夏のレースが始まるのを前に騎手や競走馬などの安全を祈願する「馬場浄め」が行われました。

福島競馬場は、JRA=日本中央競馬会による競馬が東北では唯一、開催されていて、毎年、夏のレースには各地から多くのファンが訪れます。

26日は今月29日から始まる夏のレースを前に、騎手や競走馬などの安全を祈願する「馬場浄め」が行われ、競馬場の関係者や馬主などおよそ30人が出席しました。

神事では宮司が白い紙を小さく切った「切麻」をコースにまいたあと、場長などが神棚に玉串を捧げて安全を祈願しました。

ことしのレースは、新型コロナの影響がほとんどなくなり、期間中の来場者数は、新型コロナの感染拡大前と同じ規模の10万人ほどを見込んでいるということです。

一方、競馬のレース中の事故では、福島競馬場でことし4月に共に出走していた騎手2人が落馬したほか、4月に阪神競馬場で落馬した騎手が、その後、亡くなるケースも起きています。

福島競馬場の阿部博史場長は、「4月には関西でも不幸な事故があったので、基本的な対策を徹底しながらしっかりと安全を祈って夏の開催に臨みたい」と話していました。

福島競馬場の夏のレースは来月21日までのあわせて8日間、土曜日と日曜日に開催されます。