県警ヘリ不時着事故 操縦士を業務上過失傷害の疑いで書類送検

4年前、郡山市で移植用の臓器を運んでいた福島県警のヘリコプターが不時着しようとして大破し、乗っていた警察官や医師などがけがをした事故について、警察は、当時のヘリコプターの操縦士を24日業務上過失傷害の疑いで書類送検しました。

この事故は令和2年2月、郡山市の郊外の田んぼで、移植用の心臓を運んでいた福島県警のヘリコプター「あづま」が、操縦が困難になって不時着を試みたものの機体が横転して大破し、乗っていた警察官や医師など7人が重軽傷を負ったものです。

事故の原因を調査した国の運輸安全委員会は、ことし1月に調査報告書を公表し、それによりますと、強風のなか山岳地域の上空を高速で飛行していたところ強い下降気流に遭ったため機体が傾き、さらに、上下に激しく揺れた回転翼の接触によって、飛行を制御する部品が破断し、操縦が困難となったとみられるとされています。

警察は、国の調査結果を受けて運航に際して過失があったかどうかについて、捜査していました。

捜査関係者によりますと、捜査の結果、当時、ヘリコプターを操縦していた現職の警察官を業務上過失傷害の疑いで24日書類送検したということです。