生活習慣病に注意 いわき市が中学2年生対象に血液検査実施へ

いわき市は、中学生などの若い世代にも、肥満や高血圧などの生活習慣病に対する意識の向上につなげてもらおうと、今年度から市内の中学2年生を対象に新たに血液検査を始めることにしました。

いわき市は、心疾患などの病気にかかる人の数が県内平均より高く、塩分の摂取量が多いなどの傾向がみられることから、市民の生活習慣の改善が課題となっています。

このため、市では、若いうちから肥満や高血圧などの生活習慣病に対する意識を高めてもらおうと、今年度から新たに市内すべての中学2年生およそ2500人を対象に、希望する生徒に限って血液検査を実施することにしました。

検査では、生活習慣病にも関連する中性脂肪や、総コレステロール、血糖値などの項目を調べます。

検査のあとは、1人ひとりに結果を渡し、健康について学ぶ講義などを行って、ふだんの生活習慣について考え、見つめ直してもらうねらいがあるということです。

検査結果が悪い生徒については、保護者同伴の上で、市の保健師や栄養士による個別の健康相談もあわせて行うことにしています。

いわき市は「市内の小中学生の肥満率は国や県の平均より高いため、今回の検査を通じて健康意識を高め、ゆくゆくは市民全体の健康につなげていきたい」としています。