県立博物館 観覧休止の総合展示室 来年4月の再開目指す

会津若松市にある県立博物館は、観覧休止が続いている「総合展示室」について、休止の原因となった火災に備えた設備の改修工事を行った上で、来年4月の再開を目指すことにしています。

県立博物館では原始から現代までの日々の暮らしで使われていた道具などを展示する「総合展示室」で、火災の際に煙を排出する窓が開いたままになる不具合が、ことし2月に見つかって以降、展示室の観覧休止が続いています。

これについて、20日、県立博物館の運営に関する今年度初めての協議会が開かれ、博物館側が今後の総合展示室の再開に向けた見通しを示しました。

それによりますと、天井近くの24か所に設けられた窓と、窓を開け閉めする装置を取り替える工事が検討されていて、改修工事を半年ほどかけて行ったうえで、来年4月からの再開を目指しているということです。

工事の費用は、5900万円余りが県の6月の補正予算案に計上されていて、今月18日に開会した県議会で認められれば、ことし9月にも工事を始めたいとしています。

県立博物館は「利用者からも総合展示室の再開を望む声が多く寄せられているので、一刻も早く再開できるように力を尽くしたい」としています。