吾妻連峰の中腹「メガソーラー」開発 福島市が特設サイト開設

福島市郊外の吾妻連峰の中腹で進められている、大規模な太陽光発電施設=「メガソーラー」の開発で、景観の悪化や土砂災害のリスクを懸念する声が高まっていることを受けて、福島市は、工事の状況や市の対応などをまとめた特設サイトを開設しました。

福島市の吾妻連峰の一角の先達山の中腹では、東京の事業者がおよそ60ヘクタールを造成し、太陽光パネルを設置して発電する計画を進めていて、再来年7月の工事の完成を予定しています。

工事は、県の「林地開発許可」を得るなど手続きにのっとって進められていますが、市のシンボルともなっていた市街地から見える吾妻連峰の山肌の一部がむき出しになっていて、景観を損ねているほか土砂災害のリスクがあるとして、市に対し、市民からの苦情や市民団体から工事の中断を求める声が相次いでいます。

こうした関心の高まりを受けて、福島市は、工事のこれまでの経緯や、市の対応、最新の状況などをまとめた特設サイトを、11日、開設しました。

この工事をめぐっては、今月2日の雨で、敷地から大量の泥水が県道にあふれ出し、市が事業者に厳重注意を行って再発防止の徹底を求めていますが、サイトではこの現場写真も掲載しています。

福島市は「市民の不安をなるべく解消できるよう、事業者の同意を得られた工事の情報も積極的に公開していきたい」としています。