出水期を前に阿武隈川流域で水害危険箇所のパトロール 郡山市

出水期を前に水害の危険箇所のパトロールが郡山市の阿武隈川流域であり、自治体の関係者らが水かさが増えた場合の対応などを現場で確認しました。

パトロールは、梅雨や台風などで河川の水の量が増える前に、阿武隈川流域の水害の危険箇所を把握してもらおうと国土交通省 福島河川国道事務所が実施し、郡山市の職員や水防団員10人余りが参加しました。

支流の笹原川では国の職員が一帯の地図を配り、洪水の際に堤防が耐えられる水位を超えてしまいそうな場所や過去に実際に異常が確認された場所など特に警戒が必要なポイントを説明しました。

また、大雨の中、河川を警戒する際には堤防ののり面から水が噴き出すなど決壊の前兆がないかどうかを注意すること、越水する恐れがある場合には現場で活動する水防団員もただちに避難するべきと呼びかけました。

参加者は水門や配管などの水防設備も合わせて確認していました。

5年前の台風19号では郡山市の阿武隈川流域で広い範囲で浸水して6人が亡くなり、国は遊水池の整備など治水工事を進めています。

福島河川国道事務所 郡山出張所の櫛濱学所長は「ゲリラ豪雨など突発的な雨が降るおそれもあり、堤防が整理されているからと安心するのではなく、河川の水位が上がったら早めに避難の準備をしてほしい」と話していました。