福島県 熱中症対策を盛り込んだガイドライン作成 学校に通知

ことし4月から、「熱中症特別警戒アラート」の運用が始まったことを受けて、福島県は、県独自の熱中症対策を盛り込んだ学校向けのガイドラインを初めて作成し7日、学校などに通知しました。

この「福島県熱中症対策ガイドライン」は、ことし4月から特に気温が高くなる日にこれまでより一段高い警戒を呼びかける「熱中症特別警戒アラート」の運用が始まったことを受けて、環境省と文部科学省が示した学校向けの熱中症対策の指針をもとに県が初めて作成しました。

暑さが本格化する前にガイドラインの浸透を図るため県は7日、県内59のすべての市町村の教育委員会と県立学校に通知しました。

この中では熱中症特別警戒アラートが発表された場合は冷房を効かせた場所であっても体育や部活などの運動を中止するこれまでにない決まりや過去に熱中症で児童や生徒が死亡した全国の具体的な事案と再発防止策などが掲載されています。

また県独自の対策として、制服の着用を強制したり、水分の補給を制限したりする校則が、子どもたちの熱中症予防の妨げになっていると判断した場合は、柔軟に見直しを行うよう求めています。

福島県健康教育課は「学校はガイドラインを参考に、子どもたちの命を守る熱中症予防の対策を徹底してほしい。熱中症の症状が見られた場合には適切な対応ができる体制をとってほしい」としています。