相馬市の松川浦 特産のアサリ漁が最盛期迎える
福島県沿岸の相馬市では、特産のアサリの漁が最盛期を迎えています。
6日朝も漁業者たちが黒く輝く大粒のアサリを次々と水揚げしていました。
海水と淡水が混じり合う相馬市の松川浦はアサリの産地として知られ、今が最盛期を迎えています。
このうち岩子漁港からは6日も早朝から40人の漁業者が漁に出ていきました。
漁は漁港からおよそ1キロ離れた浅瀬で行われ漁業者たちは腰の深さまで海水につかりながら専用の道具で砂の中に潜むアサリを掘り出していました。
そして2時間ほどで漁が終わると港では、黒く輝く2センチから3センチほどの大粒のアサリが次々と水揚げされました。
6日の岩子漁港での水揚げ量はおよそ680キロでした。
松川浦は東日本大震災の津波の影響でアサリが生息する砂地が少なくなったことなどから、資源保護のために漁業者1人あたりの漁獲量が制限されていて、年間の水揚げ量は震災前のおよそ半分にとどまっています。
漁を行う山下博行さんは「例年になく粒が大きくて味もよいです。いまが一番旬で、おいしい時期なので貝汁や酒蒸しなどにアレンジして食べて欲しい」と話していました。
松川浦のアサリ漁は8月まで続く予定です。