戦争の記憶伝える 太平洋戦争にまつわる品々集めた展示 白河

戦争の記憶を伝えていこうと、白河市で、太平洋戦争にまつわる品々を集めた展示が31日から始まり、地元の中学生たちが戦争の歴史などに理解を深めました。

この展示は、戦争の悲惨さを後世に伝えていこうと、白河市表郷地区の市民グループが毎年開いています。

表郷公民館を会場に31日から始まった展示では、太平洋戦争で、出征した人たちが残した手記や資料、それに戦地などから持ち帰った生活に使った道具や日章旗などおよそ300点が並べられています。

このうち、フィリピンに出征して戦死した兵士が家族に残した手紙には、二度と家族に会えないことを覚悟した上で軍人として戦い抜という意志がしたためられています。

また、日本兵がフィリピンでアメリカ軍の捕虜になった時に支給され使われていた食器なども並んでいて、31日は地元の表郷中学校の3年生およそ50人が見学に訪れて、戦争の歴史などに理解を深めました。

展示を見学した生徒は「実際に道具を見る機会は少ないので、展示資料をたくさん見て戦争について勉強できました」と話していました。

表郷戦争回顧展実行委員会の緑川夏江委員長は、「展示資料を見て、家族で話し合ってもらうことで少しでも戦争の悲惨さが伝わっていけばと思います」と話していました。

この展示は、2日まで開かれています。