福島空港の昨年度利用者約23万人 コロナ禍前の約9割に回復

福島空港を利用した人は、新型コロナの感染拡大で一時、大きく落ち込みましたが、昨年度は、旅行需要の回復などで、コロナ禍前の9割ほどに当たるおよそ23万人に回復したことがわかりました。

福島県によりますと、昨年度、福島空港を利用した人は22万9520人で、前の年度に比べて4万8000人余り、率にして26.9%増えました。

これは、コロナ禍前の令和元年度の25万9700人余の9割近くに当たり、大きく回復しています。

この回復について県は、国内線では、航空会社と連携した子どもの利用の料金割引や、大阪便を乗り継いで移動する利用者の料金キャッシュバックの取り組みなどで利用者が増えたためだとしています。

国際線については、ことし1月に台湾のチャーター便が3年ぶりに運航再開したことやベトナムのチャーター便の利用者が、前の年度に比べて、3100人余りおよそ2.8倍に増えたためだとしています。

県は、空港の利用者数の目標を、今年度は25万4000人、2年後の令和8年度はコロナ禍前と同じ水準としています。

県空港交流課は「航空会社と連携したキャンペーンや、台湾のチャーター便を仕事で使う人への補助などを通じて、引き続き利用促進を図っていきたい」としています。