ウクライナ在住の日本人男性 南相馬市の住民に継続的支援訴え

原発事故をきっかけにウクライナの人たちとの交流を続けている南相馬市小高区の住民の有志は、ロシアによる軍事侵攻が始まったあと、ウクライナに住む日本人男性を通じて現地への支援を行っています。
7日は一時帰国した男性が小高区を訪れ、被害を受けた現地の様子や継続的な支援の大切さを訴えました。

東京電力福島第一原発の事故に伴い、一時、避難指示が出された南相馬市小高区の住民の有志のグループは、チョルノービリ原発の事故を経験したウクライナの人々との交流を深めてきました。

おととし、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まったあとは、SNSを通じて知り合ったウクライナ在住の土子文則さんを通じて被害を受けた地域への支援も行っていて、7日は土子さんが小高区を訪れて、現地の様子を住民らに報告しました。

この中で土子さんは、▽東部のハルキウ市では一時、子どもを含む170人ほどが地下鉄の駅で避難生活を送り、▽現在も食料などの支援を必要とする人が多くいると説明し、継続的な支援の必要性を訴えました。

土子さんは今月19日にウクライナに戻るということで、「これからも日本からの支援を現地の人たちへ届け続けていきます」と話していました。

また、土子さんを通じて支援を行っている小高区の平岡雅康さんも「少しでも平和な世の中になるように支援を続けたいです」と話していました。