「イトーヨーカドー」閉店から一夜明け 店舗の片づけ始まる

JR福島駅西口の大型スーパー「イトーヨーカドー福島店」は6日夜、39年間の営業を終え、一夜明けた7日は、午前中から店名をかたどった看板を取り外すなど店舗の片づけ作業が始まりました。

JR福島駅西口で39年間営業してきた「イトーヨーカドー福島店」は6日午後7時に閉店し、一夜明けた7日は午前中から早速、店舗の片づけ作業が始まりました。

店の入り口では作業員らが「イトーヨーカドー」の文字をかたどった看板を取り外す姿が見られ、駐車場では出入り口に設置されている発券機を撤去する作業が進められていました。

福島労働局によりますと、店ではテナントも含めるとおよそ200人が勤務していましたが、大半はパートだということです。

労働局はことし1月に福島市などと連携して雇用対策本部を設置していて、今後の従業員らの求職活動にきめ細かく対応することにしています。

「イトーヨーカドー福島店」の跡地利用は決まっておらず、福島駅周辺では、東口の百貨店跡地の再開発も計画の大幅な縮小を余儀なくされるなどしていて、市民からは駅前の空洞化を懸念する声も出ています。

【「そんなの関係ねぇ」あの人も店に感謝】
イトーヨーカドー福島店の閉店を受けて、人気のお笑いタレント、小島よしおさんも自身のSNSでユーモアたっぷりに店の思い出をつづっています。

小島さんが旧ツイッターの「X」に投稿した内容によりますと、小島さんは以前、営業先に向かう途中で自身のトレードマークである「海パン」を忘れたことに気づきました。

小島さんはイトーヨーカドー福島店でブリーフを購入し、「海パン」と同じように色を塗って窮地をしのいだとし、急ごしらえで作ったカラフルなブリーフをはいた当時の写真も掲載しています。

「海パン」を忘れても、「そんなの関係ねぇ」ことにさせてくれたイトーヨーカドー福島店に対し、小島さんはメッセージの最後を「あの時は本当にありがとうございました」と感謝のことばで締めくくっています。