街路樹を食い荒らす 外来種のカミキリムシの被害状況を観察

街路樹などを食い荒らす外来種のカミキリムシの被害について知ってもらおうと、福島県郡山市で被害の状況などを観察する催しが開かれました。

この催しは、福島県内で外来種のカミキリムシによる被害の調査や駆除活動を行う団体が企画し、3日は団体のメンバーも含めて県内外から16人が参加しました。

福島県内では中通りを中心に外来種のカミキリムシの生息範囲が拡大していて、各地で街路樹や庭木が食い荒らされる被害が問題となっています。

参加者たちは、去年、特定外来生物に指定され駆除の対象になっている「サビイロクワカミキリ」の被害があった郡山市の山林を訪れて、虫に食い荒らされて穴があいた樹木を観察したあと、チェーンソーなどで伐採する様子を見学しました。

そして、伐採した樹木を割って中に生息しているカミキリの幼虫を観察していました。

参加した小学4年生の女子児童は「幼虫はかわいかったですが、環境保護のためにも駆除しないといけないと理解しました」と話していました。

駆除活動などを行う団体「外来カミキリバスターズ」で樹木医の安齋由香理代表は「被害を早期に発見するため私たちの活動を通じてこの虫のことを多くの人に知ってもらいたい」と話していました。