地震で被災 石炭・化石館「ほるる」2年ぶり営業再開 いわき

おととし、福島県内で最大震度6強の揺れを観測した地震で被災したあと、休館が続いていたいわき市にある恐竜の化石などを展示する施設が復旧工事を終え、25日、およそ2年ぶりに営業を再開しました。

いわき市常磐湯本町にある石炭・化石館「ほるる」は、市内で見つかったクビナガリュウや恐竜の化石とレプリカ、それにかつて地域経済を支えた炭田の歴史を伝える品々を展示していましたが、おととし3月、福島県内で最大震度6強の揺れを観測した地震で、炭鉱の採掘現場を再現した鉄骨のやぐらが落下し、ガラスが割れるなどの被害が出ました。

これまでにやぐらの解体などの復旧工事が終わり、春の大型連休を前にした25日、およそ2年ぶりに営業を再開しました。

25日は早速、家族連れなどが訪れ、以前と同様に天井からつるして展示した迫力満点の恐竜の化石などを眺めて楽しんでいました。

いわき市から訪れた20代の男性は「再開を心待ちにしていました。実際に来られてとてもうれしいです」と話していました。

学芸員の渡辺文久さんは「やっと再開できうれしいです。子どもから大人まで楽しめる施設なので大勢の方に訪れていただきたい」と話していました。