5月は平年より高い気温 専門家「連休中も熱中症に注意を」

来月5月は、平年より高い気温になると予想されています。
専門家は、まだ体が暑さに慣れていない時期だとして連休中も熱中症に注意するよう呼びかけています。

気象台の最新の長期予報で、福島県などの東北地方は、暖かい空気に覆われやすく、来月の気温は平年より高くなる見込みです。

救急医療が専門の「ふくしま木もれ日クリニック」の川井巧院長は、「まだ熱中症に気をつける時期ではないと思いがちだが、過去には連休中に30度を超えることもあったので、今からしっかり注意してほしい」と話しています。

そのうえで、▽屋外の運動などで暑さを感じるようになったら、日陰に移動して薄着になるほか、▽水分を取れるよう常に持ち歩くことが大事だとしています。

特に、▽暑さに慣れるのに時間がかかるお年寄りや、▽のどの渇きや暑さをことばで訴えることができない小さな子どもはリスクが高いとして、屋外で活動する際は周囲の人が注意してほしいとしています。

連休中に帰省や旅行で県外で過ごす場合は、目的地の最高気温などを事前に調べて、気候に合わせた服装などを準備し対策してほしいと呼びかけています。

川井院長は「福島から南に行く場合は気温がかなり高くなることも十分考えられる。天候や気温を確認し、服装や水分を準備するだけでリスクはずいぶん減らせる。今の時期は朝晩は冷えて体調を崩しがちになるので寒暖差にも注意してほしい」と話しています。