男性を車ではねて大けが 暴力団組員を傷害の罪で起訴

今月1日、郡山市の路上で男性が車にはねられて大けがをした事件で、福島地方検察庁郡山支部は、男性を車でひく暴行を加えて骨折などの大けがを負わせたとして43歳の暴力団組員を傷害の罪で起訴しました。

起訴されたのは指定暴力団・稲川会系の組員冨田一幸被告(43)です。

起訴状によりますと、今月1日の午前3時前、郡山市の歩道付近で立っていた38歳の男性に対し、運転していた乗用車を発進させて衝突させ、倒れた男性の体をひく暴行を加えて、骨折などの大けがを負わせたとして傷害の罪に問われています。

検察は捜査に支障があるとして認否を明らかにしていません。

冨田被告は殺人未遂の疑いで逮捕・送検されていましたが、検察によりますと、捜査の結果、殺意の認定には至らなかったため傷害罪で起訴したということです。

また、事件当時、同じ車に乗っていたとして殺人未遂の疑いで逮捕・送検された30歳の男性について、福島地方検察庁郡山支部は24日付けで嫌疑不十分で不起訴処分にしました。