会津藩の少年部隊「白虎隊」慰霊祭 地元高校生が剣舞を奉納

戊辰戦争で亡くなった会津藩の少年部隊「白虎隊」の春の慰霊祭が会津若松市で行われ、地元の高校生が少年隊士らの最期を表した剣舞を奉納しました。

白虎隊は、会津藩が新政府軍との戦いを前に少年を集めて組織した部隊で、出陣した37人の隊士のうち19人が、鶴ヶ城を望む飯盛山で自ら命を絶つなどしました。

飯盛山にある墓前での慰霊祭は、明治17年から毎年春と秋に開かれていて、自刃した少年隊士と年齢が近い地元の高校生が墓前で剣舞を奉納します。

今回は19人の生徒が墓前に立ち、戦いで傷つきながら飯盛山にたどり着いた隊士らが自刃するまでの場面を表した舞を舞うと、観客からは大きな拍手が送られていました。

岩手県から観光で訪れた男性は、「勇ましくてかっこいいなと思いました。歴史は詳しくないが良い機会でした」と話していました。

剣舞を披露した会津高校3年の小柴彩愛さんは「緊張しましたが白虎隊の方々の気持ちを思いながら舞いました。隊士のように勇ましい人になれるよう頑張りたいです」と話していました。