福島県「出生率」1.37 全市町村で前回より低下

厚生労働省が発表した、女性1人が出産する子どもの数を示した出生率で、福島県は1.37となり、全国平均を上回ったものの、県内の比較可能なすべての市町村で前回・5年前の調査よりも低下しました。

女性1人が一生に出産する子どもの数を示した「合計特殊出生率」について、厚生労働省がおととしまでの5年間の平均値を調べた結果、全国平均は1.33となり、前回の調査よりも0.1ポイント低くなりました。

このうち福島県は1.37で、前回調査よりも0.19ポイント低くなりました。

市町村別で、最も高かったのは、大玉村で1.49、次いで、相馬市が1.45、須賀川市と喜多方市がそれぞれ1.44でした。

最も低かったのは、国見町で1.17、次いで、伊達市で1.25、川俣町で1.26でした。

今回は、原発事故の影響で避難指示が長期に及んだ楢葉町や富岡町など8つの町村は対象外となっていますが、前回と比較可能な49市町村すべてで低下しました。

結果について、内堀知事は「前回の結果からの減少幅が大きく、少子化が急速に進行し、大変厳しい状況だと受け止めている。結婚、出産、子育ての希望をかなえる環境作りに向け、ライフステージに応じた切れ目のない支援を着実に進めていく」と述べました。