月面着陸成功の無人探査機 開発に携わった研究者など知事報告

ことし1月、日本の探査機としては初めて月面への着陸に成功した無人探査機「SLIM」の開発に携わった会津大学の研究者などが県庁を訪れ、内堀知事に喜びを語りました。

県庁の内堀知事のもとを訪れたのは、無人探査機「SLIM」の開発に携わった会津大学の大竹真紀子教授ら3人といわき市の電池メーカーの2人です。

会津大学はJAXA=宇宙航空研究開発機構などとともに、およそ8年かけて探査機に搭載する特殊なカメラの開発に取り組んできたということで、探査機はことし1月に月面への着陸を成功させ、現在も月で調査を続けています。

機体に取り付けたカメラは光の反射から月面の岩石の種類を解析できるということで、月ができた起源を知る手がかりになると期待されているということです。

大竹教授は内堀知事に「開発中はピリピリしていましたが、撮影が完了したときに達成感で笑顔がこみ上げました」などと報告していました。

また、探査機の電池を開発したメーカーの新妻郁浩いわき事業所長は「今回のプロジェクトを通じて若い人たちにも宇宙にかける熱い思いや夢を持ってほしいです」などと話していました。

対談のあと、会津大学の大竹教授は「長い時間かけて研究者みんなで追いかけてきた夢なので、成功して本当にうれしいです。解析を進めて月の誕生の謎に少しでも近づきたいです」と話していました。