小林製薬「紅麹」問題 県内で32人健康被害の疑いで国に報告

小林製薬の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、福島県などによりますと、県内では、これまでに体のかゆみやけん怠感を訴えるなどした32人を健康被害の疑いとして国に報告したことが分かりました。

小林製薬の紅麹の成分を含むサプリメントをめぐっては、摂取したあと、腎臓の病気を発症するなどして、これまでに5人が死亡し、全国で健康被害の訴えが相次いでいます。

県内各地の保健所には、19日午後5時までに23人から相談があったほか、各保健所が大阪市や医療機関からの情報提供を受けて調べた結果、22人が紅麹の成分を含むサプリメントなどを摂取していたことが分かりました。

県などは、これまでに相談があった23人と情報提供があった22人のあわせて45人のうち、32人に体のかゆみや痛み、けん怠感や尿の泡立ち、めまいや動悸、息切れなどの症状があったとして国に健康被害の疑いで報告したということです。

県は、回収の対象になっている商品が手元にある人は、直ちに摂取を中止するほか、摂取後に体調が悪くなった場合はすみやかに医療機関を受診し、最寄りの保健所に相談するよう呼びかけています。