只見川の幻想的な風景がみられる「霧幻峡の渡し」運航始まる

夏の時期、霧に包まれた幻想的な風景がみられる奥会津の只見川で、渡し舟のツアー「霧幻峡の渡し」の今シーズンの運航が19日から始まりました。

渡し舟のツアー「霧幻峡の渡し」は、金山町の観光物産協会が奥会津を流れる只見川で運航しています。

運航する金山町と三島町の間の流域は、初夏から秋にかけての早朝などに霧に包まれ、幻想的な風景がみられることから、「霧幻峡」と呼ばれ、およそ60年前まで続いた地域交通の渡し舟を観光として復活させ、毎年春から秋まで営業しています。

今シーズンの営業は19日から始まり、利用客を乗せた舟はJR只見線の早戸駅近くの船着き場から出発して、下流の500メートルほどのところをゆっくりと往復しました。

利用客らは、美しい新緑や桜などの風景を眺めたり、写真に収めたりしながら穏やかな船旅を楽しんでいました。

県外の友人を連れて訪れた福島市の男性は「新緑や桜など周りの景色がきれいでした。次は霧が出るときに来てみたいです」と話していました。

船頭の渡部貴裕さんは「新緑、川霧、紅葉と、移り変わる景色が魅力です。訪れた人が楽しめるように今シーズンも頑張りたい」と話していました。

「霧幻峡の渡し」のことしの運航は、11月24日まで行われます。