福島原発の処理水 5回目の海への放出19日から始める

福島第一原子力発電所にたまる処理水について、東京電力は19日午前、今年度としては初めてとなる通算5回目の海への放出を始めました。

福島第一原発では、トリチウムなどの放射性物質を含む処理水が1000基余りのタンクで保管されていて、東京電力は去年8月から政府の方針に従い、基準を下回る濃度に薄めた上で海への放出を行っています。

昨年度は、先月までに4回に分けて3万1145トンを放出し、目立ったトラブルはなく、原発周辺で採取された海水のトリチウム濃度も東京電力が自主的に放出の停止を判断する基準を大きく下回っています。

東京電力は、今年度としては初めてとなる通算5回目の放出を19日午前11時すぎに開始しました。

今回は、来月上旬にかけておよそ7800トンを放出するとしています。

東京電力は、今年度、4月から10月に6回、2月から3月に1回と、7回に分けておよそ5万4600トンを放出する計画を示しています。