詐欺の被害額 先月までの3か月間で去年1年間を上回る

投資の勧誘をするなどして現金をだまし取る詐欺の被害額が、県内ではことしに入ってから先月末までの3か月間で、去年1年間の被害額を上回ったことが警察のまとめで分かりました。

警察によりますと、SNSなどを通じて投資名目の勧誘をしたり、恋愛感情を抱かせたのちに出資話を持ちかけたりして金をだまし取る詐欺の被害は、県内ではことしに入ってから先月末までにあわせて18件発生し、被害額は3億2820万円に上ります。

被害件数は、3か月間で去年1年間の23件に迫り、被害額はすでにおよそ1億円も上回っています。

被害にあった人の年代は30代から70代までと幅広く、全体の3分の2にあたる12件での被害者は65歳未満だったということです。

警察によりますと、これまでは息子をかたるなどして金をだまし取るいわゆる「オレオレ詐欺」など高齢者が狙われるケースが多かったということですが、投資話をもちかける手口では、若い世代の被害も増えているということです。

警察は、「必ずもうかる」などとうたう投資名目の広告や、SNSやマッチングアプリなどで知り合った人物が持ちかけてくる投資話などを簡単に信用せず、詐欺に注意するよう呼びかけています。