希少な「チョウカイキタホウネンエビ」猪苗代町の水族館で展示

福島県と山形県でしか確認されていない「チョウカイキタホウネンエビ」と呼ばれる希少な生き物が、猪苗代町の水族館で展示されています。

猪苗代町の「アクアマリンいなわしろカワセミ水族館」で展示されているのは「チョウカイキタホウネンエビ」と呼ばれる甲殻類の一種です。

体長は1.8センチほど、福島県と山形県でしか確認されていない希少な生き物で、水槽の中ではおよそ15匹が11対の脚を波打たせて活発に泳ぎ回っています。

9年前に水族館の職員が磐梯町の山林にできた沼で初めて見つけ、それ以来、水族館が調査と展示を続けてきました。

キタホウネンエビのなかまは雪どけ水によって林の中に一時的にできた水たまりや沼に発生し、泥の中に卵を生んで一生を終えるため、寿命はひと月ほどだということです。

水族館の平澤桂副館長は「とても面白い生態を持ち、体の色も暗めのオレンジ色で渋めなのが魅力です。来月初めまではなんとか展示できるよう管理に努めようと思いますので早めに来館してほしい」と話していました。