棚倉町「トイレトレーラー」を石川 珠洲市に派遣

能登半島地震のあと今も多くの世帯で断水が続く石川県珠洲市に福島県棚倉町が水洗トイレを備えた移動式の「トイレトレーラー」を派遣することになり、出発式が行われました。

棚倉町はことし3月にトラックでけん引する水洗トイレを備えた「トイレトレーラー」をクラウドファンディングの基金などで導入したばかりで、能登半島地震で被災した珠洲市に車両を派遣することになりました。

17日、役場で出発式がありこのトレーラーがお披露目されました。

トレーラーは全長5.7メートル、高さ3.5メートルで、洋式の水洗トイレを4つ備えています。

珠洲市では今も全世帯の6割の3300戸あまりで断水が続いていて、住宅や施設などで水洗トイレが使えない状態となっています。

トレーラーは珠洲市内のデイサービスや、断水している家屋の住民、それに現地のボランティア団体などが使用する予定です。
棚倉町の湯座一平町長は「いつ災害が起こるか分からず、トイレトレーラーがあると有事に自分たちの町だけでなく今回のようにほかの自治体も支援できる。こうした支援が広がればいいと思う」と話していました。