県内初の公立夜間中学が福島市に開校 男女17人が入学

さまざまな理由で義務教育を十分に受けられなかった人などが学ぶ県内初の公立夜間中学が16日福島市に開校し10代から80代の男女17人が入学しました。

福島市に開校したのは、県内初の公立の夜間中学、「福島市立福島第四中学校天神スクール」です。

使われなくなった小学校の校舎を活用し、市立中学校の分校として誕生しました。

平日夜間に授業が行われ、年代や国籍を問わず学ぶ意欲があれば県内全域から誰でも受け入れます。

16日夜は開校式のあと、入学式が開かれ、一期生として福島市と郡山市の10代から80代の男女17人が入学しました。

夜間中学の校長を兼務する福島第四中学校の渡部正晴校長は「学びに早いも遅いもありません。新しく始まる天神スクールの歴史を一緒に作っていきましょう」と呼びかけました。

これに対し、新入生を代表して、学び直したいと入学した高野吉富さん(64)が、「長年思い描いてきたもう一度勉強したいという私の夢が実現して感激です。緩やかな歩みでも私たちは一歩一歩粘り強く学んでいくと約束します」と意気込みを語りました。

式のあと、中学の時に不登校になり学び直したいと入学した19歳の男性は、「入学できてうれしいです。勉強を通して夢を見つけたいです」と話していました。