山菜と似た有毒植物を食べて食中毒 保健所は注意を呼びかけ

いわき市に住む夫婦が山菜とよく似た有毒の植物「バイケイソウ」を誤って食べて食中毒になり、保健所は食用と確実に判断できないものは食べないよう、注意を呼びかけています。

いわき市保健所によりますと14日、いわき市の夫婦が市内の山間部で山菜として採取した植物をチャーハンの具材にして食べたあと、嘔吐やめまいなどの症状が出て、救急搬送されました。

医療機関からの連絡を受けて保健所が調べたところ、食材として残っていた植物や、症状などから、2人が食べたのは有毒の植物「バイケイソウ」とみられることがわかったということです。

「バイケイソウ」は、食べると嘔吐やめまい、呼吸困難などの症状を引き起こし、最悪の場合は、死亡するおそれもあるということです。

「バイケイソウ」は、大型の多年草で成長すると茎の高さが1メートルから2メートルになりますが、この時期の新芽は、食べることができる山菜の「ウルイ」や「ギョウジャニンニク」とよく似ているということです。

いわき市保健所は、「食用と確実に判断できない場合は、採らない、食べない、売らない、人にあげないことを徹底してほしい」と注意を呼びかけています。