研究開発行っているロボットの成果発表会 開発状況を報告

県内の大学などと企業が連携して研究開発を行っているロボットの成果発表会が郡山市で開かれ、原発の廃炉作業や人手不足が続く物流など、課題を抱える現場での活用を見据えたロボットの開発状況が報告されました。

県は、震災後の産業の復興のためロボット産業を新たな成長分野に位置づけ、県内の大学などと企業の連携によるロボットの開発を支援しています。

16日は郡山市で昨年度まで3年間の研究開発の成果の発表会が開かれました。

このうち、福島大学などが発表したのは2つの車輪で自立するロボットの試作品で、狭い場所でも小回りが効き、アームを使って荷物を持ち上げることができるということです。

試作品は高さ30センチほどと小型ですが将来は重さ20キロほどの荷物を運べるロボットを開発して、物流の現場での実用化を目指すとしています。

また、福島高専などが開発に取り組んでいるのは、福島第一原発の廃炉作業で水中の泥や堆積物を回収するロボットで、今後は東京電力との共同研究を行っていくということです。

県次世代産業課の加島優課長は「全国的にもロボット関連産業がこれほど集積していることは珍しく、ロボットを日常生活に導入していくにあたっていい土壌があるので、しっかり形にしていきたい」と話していました。