会津若松市の職員 不適切な事務処理重ねる 停職の懲戒処分

市職員の公務災害などに関する手続きを怠るなど、不適切な事務処理を重ねていたとして、会津若松市は健康増進課の主任技査を停職6か月の懲戒処分としました。
主任技査は先月、依願退職しています。

会津若松市によりますと、この主任技査は人事課に務めていた平成22年4月から、市職員が公務災害にあった場合などの補償の事務を担当していましたが、平成29年度から去年9月までの間に、▽職員から提出された書類を預かったまま手続きを怠り、▽未払いとなっていた一部の医療費を私費で立て替え、関連する通知文書を偽造していました。

また、▽処理をせずに保管していた関係書類を紛失するなどしたということです。

去年9月、この主任技査が健康診断などの委託費用、合わせて1400万円余りを未払いにしていた問題が発覚し、市がほかの業務内容を調査する中で新たに判明したということです。

主任技査は市の調査に対して「周りの職員が忙しく相談できる雰囲気ではなかった」などと話しているということで、市は先月29日付けで停職6か月の懲戒処分としました。

主任技査は依願退職しています。

市は、時効を迎えた172万円余りを支出する補正予算案をことし6月に開会する市議会に提出する方向で、未払いなどとなっている補償の支払いを進めるとしています。