桑折町 1人暮らしの高齢者の見守りを強化 スーパーと協定

1人暮らしの高齢者などの見守りを強化しようと、桑折町と食料品の移動販売を行うスーパーが協定を結び、締結式が行われました。

15日、桑折町と食品スーパーの「いちい」が締結した協定では、地域の見守り活動と災害時の物資の供給で協力し、具体的には、▽訪問先の客が呼び出しに応答しないとか、▽郵便受けに郵便物がたまっているなどの異変を感じたら、町に連絡して見守りを強化します。

町役場で行われた締結式には高橋宣博町長と伊藤信弘社長が出席し、高橋町長は「桑折町でも高齢者の1人暮らしの世帯が増えていて、市街地や中山間地で不便な状況にある中、大いに期待しています」と述べました。

スーパーは、高齢者などの買い物支援として来月から町内で「移動スーパー」を本格的に展開するということです。

事業を展開している福島市や二本松市などの7つの市町村、それに福島県ともすでに見守りに関する協定を締結していて、これまでに、訪問しても応答がないことを不審に思ったことがきっかけで、玄関先で倒れている人を発見した事例があるということです。

高橋町長は「人口減少で規模が縮小する中、行政がすべてを担うには限度があり、その地域のそれぞれ世帯の状況を常に把握している移動スーパーは、高齢者の安全安心の確保の一つの手立てとして有効だ」と話していました。