いわきの水族館 海の生き物への“お触り”控えてもらうことに

動物がストレスなく過ごせるようにする「アニマルウェルフェア」の考え方を尊重し、福島県いわき市の水族館は、来場者が海の生き物を観察できるコーナーで、これまで可能だった生き物に触れる行為を控えてもらうことにしました。

いわき市小名浜の水族館「アクアマリンふくしま」にある浜辺を再現した蛇の目ビーチと呼ばれるプールは、初夏から秋にかけてヒトデやなまこなどおよそ50種類の生き物が展示され、来場者が自由に手で触れて観察できることから子どもたちを中心に人気を集めてきました。

一方、水族館は、近年、世界的に浸透している動物がストレスなく過ごせるようにする「アニマルウェルフェア」の考え方を尊重し、原則、直接触れる行為を控えてもらうことにしました。

今後は、子ども向けのイベントなど限定的な場合以外は、生き物に触れられませんが、引き続きプールに足を踏み入れて間近で観察することは可能だということです。

アクアマリンふくしまの岩田雅光飼育展示統括部長は「生き物に対する福祉をしっかり考えていこうという流れの中、この方針をとることになりました。生き物に全く触れられなくなるわけではなく、別の形で触れ合えるプログラムを考えたい」と話していました。

蛇の目ビーチは今シーズンは今月27日にオープンします。