県内初の公立夜間中学 開校するのを前に内覧会 福島市

さまざまな理由で義務教育を十分に受けられなかった人などが学ぶ県内初の公立夜間中学が今月、福島市に開校するのを前に市の教育委員会が内覧会を開きました。

国は、さまざまな理由で義務教育を十分に受けられなかった人などが学ぶ公立の夜間中学を、各都道府県に少なくとも1校設置するよう求めています。

これを受けて今月、福島市は天神町にある小学校の旧校舎に福島第四中学校の分校として東北では2校目、県内では初の公立の夜間中学「福島第四中学校天神スクール」を開校します。

市教育委員会は今月16日の入学式を前に、12日、報道陣や市民に向けに内覧会を開き、担当者が校舎内の照明設備などについて説明していました。

この夜間中学では国籍を問わず、県内全域から受け入れ、今年度は福島市と郡山市から10代から80代の男女17人が入学する予定です。

授業は、平日のみで英語や数学、それに保健体育など11教科の授業が行われ、授業料や教科書代は無料で、修了すれば中学卒業の資格を得ることができます。

夜間中学の校長を兼務する福島第四中学校の渡部正晴校長は「生徒それぞれの事情を受け止め学びたいという気持ちにしっかりと応えられる学校にしていきたい」と話していました。