小林製薬の紅麹健康食品 福島県内では23人に健康被害の疑い

小林製薬の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、福島県などによりますと、県内では体のかゆみやけん怠感を訴えるなどした23人を、健康被害の疑いとして国に報告したことが分かりました。

小林製薬の「紅麹」の成分が含まれた健康食品をめぐっては、摂取したあと、腎臓の病気を発症するなどして、これまでに5人が死亡したほか、全国で健康被害の訴えが相次いでいます。

県内各地の保健所には12日午後5時までに、19人から相談があったほか、各保健所が大阪市や医療機関からの情報提供を受けて調べた結果、15人が紅麹の成分を含むサプリメントなどを摂取していたことが分かりました。

県などは相談があった19人と情報提供があった15人のあわせて34人のうち、23人に、体のかゆみや痛み、けん怠感や尿の泡立ち、めまいや動悸、息切れなどの症状があったとして、国に健康被害の疑いで報告したということです。

県は回収の対象になっている商品が手元にある人は、直ちに摂取を中止するほか、摂取後に体調が悪くなった場合はすみやかに医療機関を受診し、最寄りの保健所に相談するよう呼びかけています。