飯舘村 春の訪れを告げるミズバショウなどの山野草が見頃

自然豊かな阿武隈山地に位置する飯舘村では、春の訪れを告げるミズバショウやイワウチワなどの山野草が見頃を迎えています。

村が管理する公園「村民の森あいの沢」は、標高およそ520メートルと浜通りの中でも涼しい気候が特徴で、その広さはおよそ50ヘクタールに上ります。

この公園では1年を通しておよそ90種類の草花を見ることができ、毎年この時期には雪がとけたあとの山林に咲く「イワウチワ」が見られます。

「イワウチワ」はうちわのような形をした葉が特徴の多年草で、村では桜の開花の1週間ほど前に咲くということで、ことしも山の斜面に淡いピンク色の花を咲かせ、春の訪れを告げています。

また、同じ多年草のミズバショウも2週間ほど前から咲き始めていて、白く大きな葉と、内側の黄色い小さな花が里山に彩りを添えています。

公園によりますと、イワウチワの見頃は今週まで、ミズバショウは4月下旬ごろまでだということで、管理人の高野靖博さんは「例年より見頃が10日くらい遅いですが花が咲いて春を感じます。かわいい花を眺めたり写真を撮ったりして楽しんで欲しい」と話していました。