双葉町とイオンが覚書 イオンは来年春のスーパー開店目指す

原発事故からの復興を進める双葉町と、大手スーパーの「イオン」が9日、相互に協力して買い物環境を整備することなどを取り決めた覚書を取り交わしました。
イオンは来年春に双葉町内で震災後初めてのスーパーのオープンを目指すとしています。

双葉町に新たに出店するのは大手スーパーの「イオン」で、9日は、イオン東北の辻雅信社長が町役場を訪れ、伊澤史朗町長との間で覚書を取り交わしました。

双葉町では、おととし8月にJR双葉駅周辺の地区で避難指示が解除され、新たな町づくりに向けて生活環境の整備が課題となっていて、覚書では町と会社が協力して買い物環境を整備することなどを取り決めています。

会社によりますと、店舗は双葉駅前のおよそ770平方メートルの敷地に整備し、食料品や日用品などの販売のほか飲食できるコーナーも設ける予定で、来年春のオープンを目指すとしています。

伊澤町長は「町に暮らす1人としても買い物環境は非常に大切だと実感している」と話し、イオン東北の辻社長は「地域のみなさんと町を作りあげていくという気持ちで運営に取り組み、生活に不自由がなく帰還を考える方が1人でも増えるような店づくりをしていきたい」と話していました。