県産子牛の今年度初めての競り 福島

県内で生まれた子牛の今年度初めての競りが9日から本宮市の家畜市場で始まりました。
9日の取り引き価格の平均は去年の初日に比べおよそ7万円低くなり、エサの高騰により肥育農家が買い取り価格を抑える動きが影響しているとみられています。

今年度初めてとなる競りは、本宮市にある県の家畜市場で9日と10日の2日間の日程で行われ、1歳未満の子牛、810頭が競りにかけられます。

初日の9日は、県内外の畜産農家らおよそ120人が買い付けに訪れ、競りの会場に子牛が1頭ずつ引かれて来ると、体重や毛並みなどを確認して、目当ての子牛を競り落としていきました。

JAによりますと、9日の取り引き価格の平均は59万8663円と、前の年の初日に比べて6万6000円あまり低く、最高価格は95万2600円と、前の年に比べて2割近く、19万円も低くなりました。

ロシアのウクライナ侵攻による輸入飼料の高騰などで、子牛を買い取って育てる肥育農家が買い取り価格を抑える動きが続いていることが影響しているとみられています。

子牛を出荷した田村市の70代の畜産農家は「エサ代の高騰が続いているのでできるだけ自前でエサを確保するなどして経費を抑えています」と話していました。

JA全農福島・家畜せり市場の古山修場長は「厳しい状況が続いていますが、福島牛の魅力のPRを進めていきたいです」と話していました。