富岡町の夜の森地区の桜まつり 14年ぶりに夜の森公園で開催

原発事故の影響で一時、全域に避難指示が出された福島県富岡町の桜の名所、夜の森地区で、町のシンボルにもなってきた恒例の桜まつりが6日から始まりました。
14年ぶりに、事故の前と同じ「夜の森公園」をメイン会場に開催され、大勢の人でにぎわっています。

富岡町の夜の森地区は、全長2.2キロの通り沿いにおよそ420本の桜の木が並ぶ桜の名所で、町のシンボル的な存在の桜まつりは、町の避難指示が7年前に一部で解除されてから再開しています。

ことしの桜まつりは、夜の森地区の避難指示が去年4月に解除されたことで、14年ぶりに事故前と同じ「夜の森公園」をメイン会場に開催され、町に戻った住民や避難先の町外で暮らす人など大勢の人が訪れました。

桜は6日の時点で3分咲きだということですが、並木道での散歩を楽しんだり雨に濡れた花を写真に収めたりする人の姿が見られました。

富岡町と同じように原発事故の影響で一時全域に避難指示が出された浪江町にかつて住んでいて、いまも青森県に避難しているという60代の女性は「人がたくさんいることが励みになります。復興に向けて町が力強く前を向いていると感じました」と話していました。

桜まつりは、7日も午前9時から午後3時まで行われます。