台湾地震 飯舘村の女性がクラウドファンディングで被災者支援

原発事故のあと台湾の人たちを招くなどの交流事業を続け、自身も台湾で暮らしたことがある福島県飯舘村在住の女性がクラウドファンディングによる寄付の一部で台湾の東部沖で起きた地震の被災者を支援することになりました。

東京電力福島第一原子力発電所の事故からの復興が続いている飯舘村に住む峯岸ちひろさんは5年近く台湾で暮らした経験があり、台湾の人たちを招くなど交流事業を続けて来ました。

今月3日に台湾の東部沖で起きた地震のあと、峯岸さんのもとには現地の友人たちから倒れた家具や床に落ちて割れた食器など激しい揺れを物語る写真がメッセージとともに相次いで届いています。

このうち、震度6強の揺れを観測した花蓮県に家族がいるという友人は、5日夜、峯岸さんとのオンラインの通話で「家族は無事だったが余震が続いていて、救助活動が難航しているようだ」などと被災地の現状を伝えていました。

こうした声を受け、峯岸さんは今月10日に開始する福島と台湾の交流事業のクラウドファンディングの一部を台湾の被災者支援に充てることを決めました。

峯岸さんは「能登半島地震が起きた時や東北で地震が起きたときなど台湾から気遣うメッセージがたくさん届きました。福島からも台湾の力になりたいという声が多く届いていて、少しでも応援できれば」と話していました。