「林業アカデミーふくしま」林業の新たな担い手に14人 郡山

原発事故などの影響で人手不足が続く林業の人材確保に向けて福島県が開く「林業アカデミーふくしま」に、新たな研修生14人が入講し、豊かな山を育てるための学びをスタートさせました。

「林業アカデミーふくしま」は、林業の担い手の確保に向け県がおととしから開いていて、5日は郡山市にある研修施設で3期生14人の入講式が行われました。

式では、研修生一人ひとりにヘルメットが手渡されたあと、代表の石川祐人さん(19)が「新たな扉を開き目標に向かい、日々励む決意を表明する」と誓いのことばを述べました。

福島県によりますと、東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で、県内では一時、林業の新規就業者が震災前の半分ほどに減り、人手不足などから森林整備の面積も減っています。

これまでにアカデミーで研修を受けた28人全員が県内の林業関連の企業や森林組合に就職していて、さらなる人材の育成に期待が寄せられているということです。

研修生たちは、1年間かけて木の伐採技術や安全管理などについて学ぶということで、天栄村出身で長崎県からUターンした佐藤真綾さん(31)は「荒れている森林が多いと聞くので、きれいな山にして防災にも役立てられるよう、さまざまなことを吸収していきたい」と話していました。