自民党 菅家一郎氏が「党の役職停止」 吉野正芳氏が「戒告」

派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、自民党が安倍派と二階派の議員ら39人の処分を決めました。
福島県関係では、いずれも衆議院議員の菅家一郎氏が半年間の「党の役職停止」、吉野正芳氏が「戒告」の処分となりました。

今回の問題で自民党は4日午後、党本部で党紀委員会を開き、安倍派と二階派の議員ら39人の処分を決めました。

福島県関係では、いずれも衆議院議員で比例代表東北ブロック選出の菅家一郎氏と、福島5区選出の吉野正芳氏が処分の対象となりました。

このうち、菅家氏は、おととしまでの5年間で総額1289万円を政治資金収支報告書に正しく記載しておらず、党則に基づく8段階の処分のうち下から3番目の半年間の「党の役職停止」となりました。

処分について菅家氏は「収支報告書への不記載ではなく誤記載だと訴えてきたが、処分は厳粛に受け止め、今後も説明責任を果たしたい。地域の課題解決に向け、地元の声を地道に聞いて、1つ1つ結果を出しながら政治活動を続けたい」とコメントしています。

また、吉野氏は、おととしまでの5年間で総額660万円を記載しておらず、下から2番目の「戒告」となりました。

処分について吉野氏は「報告書への記載の必要がないと派閥側から指示があったとはいえ、多くの方の政治不信を招いてしまったことは誠に遺憾だ。処分を受け止め、党一丸となって政治不信の払拭に取り組んでいく」とコメントしています。