“移住と定住を促進へ” ガイドブック「集落の教科書」を作成

福島県の会津地方振興局は、移住とその後の定住の促進につなげようと、地域のしきたりなどをまとめた「集落の教科書」と名付けたガイドブックなどを作成しました。

県会津地方振興局が作成したのは地域ならではの習慣や暮らしの特徴などをまとめ、「集落の教科書」と名付けた2種類と、豪雪地帯での注意点をまとめた「冬の会津過ごし方ガイド」のあわせて3つのガイドブックです。

このうち「集落の教科書」は、作成の希望が寄せられた、西会津町の中町集落と会津美里町の赤沢地区が取り上げられていて、町内会の組織図や役員の決め方などのきまりから地域に伝わる生活の知恵やよく使われる方言などが説明されています。

会津地方振興局管内では、移住が増加傾向にある一方、県内に移住した人からはしきたりなどに戸惑う声があったことから作成し、希望者に配布することにしています。

ガイドブックは、ホームページでも公開するとともに、首都圏での移住相談会などで配布して活用する計画です。

県会津地方振興局企画商工部の今野陸男副部長は、「今回の集落の教科書をモデルに各市町村や集落でも同様のものを制作してもらって県内への移住定住が増えていけばうれしい」と話していました。