東北新幹線 工事車両の油漏れで一時 運転見合わせ

2日朝早く、宮城県の白石蔵王駅と福島駅の間で東北新幹線の線路の点検を行っていた工事車両から油が漏れるトラブルがあり、この影響で東北新幹線は一時、東京駅と仙台駅の間の上下線で運転を見合わせました。
JRが線路に付着した油を拭き取るなどして、新幹線は正午すぎに全線で運転を再開しました。

JR東日本によりますと、始発前の線路の点検のため、白石蔵王駅を出発した工事車両が2日午前5時すぎに福島駅付近で動かなくなり、車両から油が漏れているのが確認されたということです。

工事車両は予備のエンジンで走行し、午前6時半ごろに福島市内の車庫に収容されたということです。

JR東日本によりますと、故障した工事車両は、給油口の接続部分から油漏れを起こした可能性があるということですが、詳しい原因は調査中だということです。

白石蔵王駅と福島駅の間では、広い範囲で線路に断続的に油が付着しているのが確認されたということで、この影響で東北新幹線は東京駅と仙台駅の間の上下線で運転を見合わせていましたが、その後、JRが線路に付着した油を拭き取るなどの作業を行い、東北新幹線は午後0時半に全線で運転を再開しました。

ただ、JRによりますと、2日はこのあとも大幅な遅れが続く見込みだということです。

JR福島駅西口の新幹線改札口には、東北新幹線が全線で運転を再開した午後0時半ごろ、切符の時間変更や発車時刻の確認などのため、多くの人が集まっていました。

相馬市から来ていた40代の男性は「午前9時ごろの新幹線で京都まで仕事に行く予定でしたが、動かないということで再開を待っていました。仕事に支障はありましたが、無事動いてくれてよかったです」と話していました。

また、都内の大学に進学する息子の見送りにきていた福島市の40代の女性は「駅でしばらく待っていて、長かったですが、なんとか今日中に上京させることができて安心しました」と話していました。