白河厚生総合病院 最新のがん治療装置 来月導入へ

がん治療の地域の拠点病院に指定されている白河厚生総合病院は、患者の体への負担をより減らすことができる、最新の放射線治療装置を、来月から導入することになりました。

白河厚生総合病院は、地域に1か所を目安に、質の高いがん治療を受けられるよう、国が一定の基準を満たした病院を指定する「地域がん診療連携拠点病院」に指定されています。

この病院では、放射線治療の効果をさらに高めていこうと、東北地方では初めてとなる最新の治療装置を、およそ6億3500万円かけて来月から1台導入することになりました。

この装置では、照射中に患者が動いた場合にカメラが感知して、照射を自動的に止め、不必要な部位への照射時間を減らし、体への負担を減らすことができるほか、ミリ単位で照射する部位を調整して、腫瘍だけに高線量の照射を行うことで、より安全で効果的な治療を行うことができるということです。

白河厚生総合病院の浦部真平副院長は「高精度の治療でがんの治癒率の向上などが期待できます。今後も患者の負担を減らす治療に取り組んでいきたい」と話していました。