県郡山合同庁舎 移転建て替えで起工式

100年近く前に建設された郡山市にある県の合同庁舎が、市内の別の場所に移転して建て替えられることになり、27日、起工式が行われました。

移転して建て替えられるのは、郡山市麓山にある県の出先機関が入る合同庁舎の建物です。

1930年に建設された旧・郡山市役所を福島県が譲り受けるなどして、昭和44年4月から合同庁舎として利用していて、12ある福島県の合同庁舎ではもっとも古い建物です。

老朽化しているうえ、手狭になったことなどから、県は総工費およそ81億円をかけて、郡山市のビッグパレットふくしま北側に移転して建て替えることになり、内堀知事や品川市長が出席して起工式などが行われました。

新たな合同庁舎は、地上3階建てで、延べ床面積は1万814平方メートル、鉄筋コンクリート造りと木造、鉄骨造りを組み合わせた免震構造となっています。

令和8年3月に完成予定で、地中熱の利用などにより同じ規模の建物に比べ電気の使用量をおよそ50%に抑えることができるほか、太陽光発電や非常用発電機を備え防災拠点としての活用も期待されます。

内堀知事は「災害に強く環境に配慮した人に優しい施設を目指し、県中地域の新たな拠点として県民に長く親しまれる施設となるよう関係各所と連携を密にしながら整備を進めていく」と話していました。