元俳優 村杉蝉之介被告に執行猶予付きの有罪判決

大麻などを密売人から購入して受け取ったなどの罪に問われている俳優の村杉蝉之介として活動していた被告に対し、福島地方裁判所は執行猶予の付いた有罪判決を言い渡しました。

俳優やミュージシャンとして活動していた村杉蝉之介、本名、村杉友一被告(58)は、おととし11月上旬ごろから去年1月中旬ごろまでの間、4回にわたり大麻などを購入し、自宅に送らせて受け取ったなどとして、麻薬特例法違反などの罪に問われています。

27日の判決で、福島地方裁判所の三浦隆昭裁判長は、「被告が所持していた薬物の重量は少なくなく、保管の状況も種類を自ら判別できないほど雑然としていて、薬物の違法所持に対する規範意識の乏しさがうかがわれる。リラックスしたいなどの安易な理由で犯行に及び、規制薬物に対する親和性が認められる」と指摘しました。

その上で、「反省の態度を示すだけでなく、犯行の原因が自らの認識の甘さにあると考え心療内科に通院するなど再犯防止に努めている」などとして、懲役10か月の求刑に対し、懲役10か月執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。