いわき市の水族館「アクアマリンふくしま」ヒトデの新種を発見

いわき市の水族館「アクアマリンふくしま」が、ヒトデの新種を発見し、地元の地名を冠した「いわきのスナヒトデ」を意味する学名を付けたと発表しました。

アクアマリンふくしまなどの研究グループは「スナヒトデ」の新種を発見し、※“Luidia iwakiensis”(ルイディア・イワキエンシス)と名付けて今月5日発行の学術誌に発表しました。

いわき市の沖合で見つかったことから、ラテン語で「いわきのスナヒトデ」を意味する学名が付けられ、日本語名では「サザレスナヒトデ」と名付けられました。

スナヒトデは砂地や泥の海底に生息し、貝などを食べる肉食性のヒトデで、新種は3年前の航海調査で、175メートルほどの水深から見つかったということです。

体の中心から広がる腕の長さは10センチほどあって、表面にはハサミに似た小さなとげが生えるなど従来の種とは異なる特徴を持っているということです。

スナヒトデのなかまは日本では6種が確認されていますが、国内での新種の確認は104年ぶりだということです。

アクアマリンふくしまは「いわきの名を生き物の学名として残せるのは地元を重視する当館としても大きなことだと受け止めている。今後、改めて採取し、飼育するなどして生態の解明も進めたい」としています。

※学名はすべて斜体字